戻る 北海道の怪異伝承5件
姥神(姥神大神宮)
天候を占って当てていた折居という老婆がいた。折居はニシンの不漁を神からもらった水で解決したが、その後、姿を消してしまった。村人たちは、折居の残した神像とともに折居を姥神として祀った。
大蔵鰊
山伏である秀海が、ニシンが来ないと嘆いた村人のために祈祷を行った。ニシンが取れるようになったが、漁期が遅れていただけ言う村人がおり、秀海は抗議のため絶食して死んだ。その後にも豊漁は続き、祟もあったので秀海を神として祀った。この豊漁を「大蔵鰊」と言う。現在は上ノ國八幡宮に合祀されている。
かもめ島の大タコ
かもめ島に大タコが住んでいたが、大阪から運ばれてきた鐘を盗んだ。頭の帽子を隠すためという。鐘をやることにすると、タコの豊漁が続いた。
玄狐稲荷(熊野神社)
松前八代目藩主、道廣は京都から公家の姫をもらったが、姫は若くして亡くなった。京都から付き従ってきた狐たちが居たが、一匹以外は帰っていった。松前に残った黒狐だったが、後に猟で道廣に撃たれてしまう。その霊を祀ったのが玄狐げんこ稲荷であり、現在は熊野神社に合祀されている。
義経北行伝説(義経神社)
平泉で没したとされる源義経は、蝦夷地に落ち延びたという伝説がある。その話は江戸時代には広がっており、蝦夷地探索をした近藤重蔵によって義経神社が建立された。
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