戻る 山梨県の怪異伝承7件
牛池(長坂湖)
神が牛に乗って現れたが、牛が暴れて振り落とされた。その後、牛は天に登った。
牛の頭(四尾連湖)
四尾連湖に住んでいた怪牛を兄弟の侍が相打ちで倒した。その年は干ばつだったが、雨が降った。それ以来、干ばつの年には牛の頭を湖に沈める雨乞いを行ようになった。
姥清水
日蓮聖人が水を求めたところ、姥が遠くから水をくんできた。聖人は哀れに思い、持っていた杖で地面を突くと、そこから清水が溢れ出した。これが今も姥清水と呼ばれている。
大蟹(長源寺)
荒れ寺だった長源寺に化け物が住み着き、禅問答を仕掛けては答えられないものを食っていた。あるとき、禅問答に負けた化け物は死んだが、その正体は大蟹だった。長源寺には爪の跡が残る大岩がある。
おひめ坂(御姫神社)
都の姫の生まれ変わりと言われるほどの美しい娘がおり、そこに通ってくる男がいた。男の正体を知りたく、着物に糸のついた針を刺して、跡を辿った。男は池に消えており、娘も池に引き込まれた。それから、この池を乙女池と呼ぶようになった。池を昭和に埋めた際には事故が起こり、石碑を立てた。現在では伝説にちなみ、この辺りをおひめ坂と呼んでいる。
能蔵池
池の主である赤牛が、村人に椀や箸などを貸してくれた。返さない者がいたため、牛は池から去ってしまった。
龍肢塚(清泰寺)
悪龍が帰依し、その証に前足を食いちぎった。足が埋められた塚が龍肢塚であり、足に水を注げば雨を降らすと龍は言い残した。
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