戻る 兵庫県の怪異伝承14件
飴買いの幽霊(通玄寺)
臨月の女が亡くなり、死後に生んだ子を飴を買いに来て育てていた。寺に引き取られた子供が、後の通幻和尚と言われる。
岩上様(岩上神社)
山中に光る岩を行者が見つけ、御神体とした。神の使いとして狛犬の代わりに狼がある。
腕塚神社
清盛の弟である平忠度ただのりの、切り落とされた腕を祀ってある。木の腕があり、これで患部を擦ると病が治ると言われている。
お菊の井戸(利神城)
お菊の皿屋敷の元になったと思われる話が伝わっている。井戸は城内にあるらしいが、登ることは禁止されている。
大蛇(帆坂池)
この池の主は大蛇であったと言われる。玄翁げんのうを大蛇に投げつけたところ、大蛇の頭に当たり、血を吹き出し、池の水は空に吹き上がった。大蛇はそれを伝って天へと登り、以降は池は赤く濁っているのは玄翁のサビが少しずつ溶け出しているためと言われる。
牡蠣の殻のついた阿弥陀(妙道寺)
高砂沖で漁師が海中から阿弥陀仏を引き上げた。高砂に行こうとしたが舟が言うことを聞かず、坂越に運んだと言われる。妙道寺みょうどうじの本尊には貝殻が付着した跡がある。
かにが坂(坂上寺)
坂の所有権をめぐり、狐と大蟹が争い、大蟹が勝った。以降、蟹が暴れていたが弘法大師に封じられた。この坂はかにが坂(今では和坂と書く)となり、太師を祀る寺が坂上寺。
蟹塚
坂の所有権をめぐり、狐と大蟹が争い、大蟹が勝った。以降、蟹が暴れていたが弘法大師に封じられた。その塚とされる。
尻ひねり祭り(西宮神社)
恵比寿様を西宮神社にお連れする際、途中で眠ってしまったため、お尻をひねって起こした。その故事に習い、祭りの参加者は互いに尻をひねりあっても良いとされており、尻ひねり祭りと呼ばれている。さすがに現在では無理であろう。
忠度塚
清盛の弟である平忠度ただのりの亡骸を祀っている。近くには腕塚神社がある。
鶴石(伊和神社)
豪族である伊和恒郷の夢に「我を祀れ」と神託があり、一夜にして草木が生い茂り、鶴が舞い降りた場所があった。その中でも大きな二羽の鶴が眠っていた石のあるところを本殿とし、建てられたのが伊和神社。
美女丸伝説(万願寺)
源満仲の子・美女丸は、素行の悪さが祟り父に殺されるところ、家臣の子が身代わりとなった。美女丸はそれを悔いて仏門に入り、源賢阿闇梨(げんけんあじゃり)という高僧となった。年月が流れ、母に自らの身分を明かした源賢阿闇梨だが、母は目が見えなくなっていた。源賢阿闇梨は万願寺で誓願をかけ、満願の日に母の目は見えるようになった。
まけきらい稲荷(王地山平左衛門稲荷神社)
篠山藩主・青山忠裕が江戸の老中だった頃、篠山藩の力士は相撲で勝てずに居た。ある時、国元から来た力士たちが勝ちまくるという事が起きた。その力士たちは稲荷の化身であった。
竜鱗(永澤寺)
永澤寺の通幻和尚のもとに竜女が通っていた。千百十一日の間、一言も喋らず、毎日、参りに来させた。満願の日に竜女は鱗を残していった。この鱗は雨を呼び、今も永澤寺にあるという。
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