戻る 福井県の怪異伝承7件
片手観音(三方石観世音)
弘法大師が一夜にして彫ったという観音がある。夜明けを告げる鶏の声を聞いたため、右手を残して下山した。手足の不自由な人へのご利益があると言われる。また、鶏の声を出す岩もあると言われる。烏天狗の話もあるようだが、公式HPには見当たらない。
楠正成(白山神社)
楠木正成の甥が平泉寺に居たが、そこに正成が甲冑姿で現れた。そのころ、正成は湊川で戦死していたことが分かった。後に正成を弔うための石塔が建てられた。
血脈の池
波多野義重の妾が嫉妬から本妻に池に沈められて殺されたが、幽霊となって出るようになった。これを永平寺の道元禅師が鎮めたと言われる。その池が血脈の池だが、山の中にあり行きづらい模様。
菖蒲湯(夜叉ヶ池)
娘のもとに男が通ってくる。その正体は夜叉ヶ池に住む蛇であり、娘が菖蒲しょうぶ湯に浸かると、蛇の子を産み落とした。
大蛇(刈込池)
泰澄たいちょう大師が、大蛇を刈込池に刈り込んだ(封印した)という伝説がある。
人魚(青葉山)
御浅明神の使いは人魚と言われる。江戸時代に人魚らしきものを漁師が殺したが、その後に地震が起き、津波に漁師の村は飲み込まれた。
孫右衛門の嬶
菖蒲池あたりに狼の群が出るので、人は通らなかった。僧が狼に遭遇し、木に登った。狼達は孫右衛門のかかあを呼べと言い、大きな狼を呼んできた。大狼は狼に肩車をさせて登って襲いかかったが、僧に刀で突かれた。翌朝、孫右衛門の元へ行くと妻が死んでいた。見ると狼の死体だった。場所としてはこの辺りだが、関連する遺構はない。
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