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鳥取県の怪異伝承9件
あまんじゃく(大路山、雲山)
アマノジャクが運んでいた土をこぼし、それが大路山と雲山になった。
岩井温泉(東源寺)
藤原冬久が病に臥せっていたところ、薬師如来の化身が夢に現れた。導きに従い、湧いた油に浸かると病が治った。冬久の納めた薬師如来を祀ったのが東源寺の始まりとされる。
打吹天女(賀茂神社)
天女が井戸で水浴びをしていたところ、羽衣を盗まれて男の妻になった。お倉とお吉という二人の子ができたが、羽衣を取り戻した天女は天へと帰る。お倉とお吉は母を呼び戻そうと山で笛や太鼓を鳴らしたが、天女が戻ることはなかった。ここから、この地を倉吉と呼ぶようになり、山を
打吹
(
うつぶき
)
山という。
馬(長谷寺)
巨勢金岡が描いた馬が抜け出たため、手綱を描き添えた。
おとんじょろう(立見峠)
おとん女郎という化狐が住み、旅人を化かすと言われている。
お薬師さん(吉岡温泉)
葦岡長者の娘が皮膚病にかかり、治すために祈願したところ、夢のお告げに従って掘った場所から薬師如来と温泉が出てきた。娘は温泉の効能で治ったという。
鬼神(布留多知神社)
不々岐
(
ふふき
)
という鬼神を二本の太刀で斬った太刀太刀大明神を祀っている。
多鯰ヶ池の主(お種弁天)
昔、長者がお種という美しい少女を雇った。少女はよく柿を振る舞ったが、その柿の出処が気になった使用人が後をつけると、少女は池で白蛇に姿を変え、池の中の島へと柿を取りに行っていた。その後、お種の姿を見たものはなく、池の主になったと言われている。
妖怪天井画(圓流院)
水木しげるの妖怪天井画がある。
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