戻る 秋田県の怪異伝承8件
あぐりこ稲荷神社(元稲田神社)
皆の仕事を手伝ってくれる阿久利あぐりという女が村におり、正体は狐だった。杉を一晩で生やしたなどの話が残る。
いたぢ和尚(長雲山 龍泉寺)
龍泉寺にイタチが来て、毎日葉っぱに経を書いてもらっていた。やがてその葉で巣を作ったイタチは死んでしまった。その夜、イタチは和尚に夢枕て、生まれ変わりを引き取ってもらえるように頼んだ。引き取られた子供は別の寺の和尚となったが、予知など不思議な力を持っていたという。
うぶめの化物(蛇の崎橋)
妹尾兼忠という侍が、夜、女に赤子を抱くよう言われた。預かった赤子は次第に重くなるが、念仏を唱えることで女に渡すまで耐えた。女の正体は氏神で、兼忠は怪力を授かった。女の立っていた場所が蛇の崎橋じゃのさきはし
おぼう力(天正寺)
宇治川という相撲取りが、幽霊の女から預けられた赤子を抱いた。次第に重くなった赤子を抱き続け、宇治川は怪力を得る。
小町泉(磯前神社)
小野小町が疥癬にかかり、薬師如来に祈りながら泉で顔を洗って治療したと言われる。今は薬師堂も泉もない。
たにし観音(土沢神社)
天正年間の火災によって社殿が焼け落ちた際、観音だけはタニシがびっしりと覆ったことにより焼失を免れた。これよりたにし観音と呼ばれるようになり、地元の人はタニシをむやみに捕ることを戒めたとされる。
八郎太郎(大潟神社)
八郎太郎は元は人間だったが、禁を犯して龍になった。十和田湖を作るなどしていたが、追い出されて八郎潟を住処とするようになった。現在は干拓して作られた村に祀られている。
光る怪鳥(尾去沢鉱山)
1481年、火を吐く光る怪鳥に村は苦しめられていたが、獅子の形をした岩によって鳥は退治された。鳥の体からは金、銀などの鉱石が出て来きた。この付近の山を掘ったところ、銅が出てきた。これが尾去沢鉱山の始まりと言われている。
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