戻る 栃木県の怪異伝承7件
岩嶽丸
岩嶽丸という手足が十本ある鬼が八溝山にいて人を襲っていた。那須貞信が弓で鬼を退治したが、鬼の霊魂が蛇となって暴れたため、神社に祀った。
おしどり(おしどり塚-宇都宮市)
猟師が雄のおしどりを狩り、持ち帰った。夜、猟師は夫を殺したと訴える女の夢を見た。翌朝、雌のおしどりが昨日捕らえた雄と一緒に亡くなっていた。猟師は仏門に入った。おしどりに関わる塚がこの地にあり、明治になって碑が建てられた。
おしどり(おしどり塚-佐野市)
太田式宣という猟師が阿曽沼に居た。式宣は雄のおしどりを狩り、持ち帰った。夜、式宣は夫を殺したと訴える女の夢を見た。翌朝、雌のおしどりが昨日捕らえた雄と一緒に亡くなっていた。式宣は仏門に入った。なお、元々の塚は相生町にあった。
九尾の狐(玉藻稲荷神社)
九尾の狐である玉藻前が、セミに化けて隠れていた。しかし、池に真の姿が写ってしまい、討たれてしまった。
金花猫大明神
参勤交代中、行列の前を猫が横切ったために斬り殺した。江戸についたが殿様は原因不明の病に冒された。猫の祟りということになり、独鈷沢に金花猫大明神として祀った。猫の野仏と言われ、天災や難病を防ぐなどと崇拝されることになった。
残念桜
城を救うために十三人の武士が差し向けられたが、先に落城してしまった。「残念だ」と、鞭にしていた桜を捨て、十三人は自害した。その鞭が根付いたのが残念桜。現在は元の場所とは違うところにあり、代替わりもしている。
将門の手(大手神社)
討ち取られた平将門たいらのまさかどの遺体はバラバラになって各地に落ちた。手が祀られているのが大手神社。手の病や手先を器用にするなどのご利益が期待されている。
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