乗馬したまま池に落ち、馬だけ戻ってきた話──伊三池

新潟市の新発田街道は不自然にカーブしていますが、これは以前は伊三池があったからだそうです。伊三というのは人の名前で、池も伊三いざ池と読みます。
こちらに墓があることが書かれており、伊三は水害を守った人であったらしいことがわかります。

伊三の墓|ニイガタカラ.Net

こちらが今回、調べようとした元ネタの方です。

伊三が馬に乗り池の前を通ると、馬は池に入っていき、馬は生き延びたが伊三は溺死した。池の主にみ込まれたのだと言う。伊三の為に石塔を立てるから一度出て来いというと、池の水面が波立った。

池の主 | イケノヌシ | 怪異・妖怪伝承データベース

ニイガタカラ.netの方には、死因については詳しく書かれなかったのですが、馬ごと水に落ちたという話になっています。馬ごと亡くなっていれば普通の事故だったのかもしれませんが、馬だけ戻ったとなると、村人は特別な存在を感じたのかもしれません。

池そのものは無くなって公園になっていますが、石塔(墓)も実在しているようですし、見に行ける伝承になっていると思います。

今回の場所はこちら


新潟県の怪異をまとめたのはこちら
怪異・妖怪地図 - 新潟県

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