菖蒲湯の由来

菖蒲しょうぶ湯は、 端午の節句に菖蒲を入れた風呂のこと。その湯に入り無病息災を祝う風習があります。そのいわれとして、蛇の子を孕んだ娘が、その子どもを堕胎するためであるという話が各地にあります。

細部は違いますが、以下のような話です。

娘が子を孕んだが、相手の男の正体が分からない。男の着物に針を刺し、糸をたどっていくと蛇穴にたどり着いた。蛇たちが菖蒲湯に浸かると子は流れると話しているので、そのとおりにすると、腹から死んだ蛇の子が出てきた、というものです。

男の正体をたどる手段として針を刺して糸をたどるのは、正体が蛇という点も含めて、三輪山の神話と類似点が見られます。

怪異・妖怪伝承データベース内にも似たような話が複数存在しますが、土地を限定しない書き方のものが多く、どこで起きたことであるかははっきりしないものが多いです。

しかし、こちらには珍しく「今庄」と「夜叉ヶ池」という地名があります。
蛇 | ヘビ | 怪異・妖怪伝承データベース

夜叉が池は雨乞いや夜叉姫伝説がある池ですので、具体的な場所として話の中に記載されたと考えられます。ただ、夜叉ヶ池へ行くには登山になるようです。

今回の場所はこちら


福井県の怪異をまとめたのはこちら
怪異・妖怪地図 - 福井県

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