東に向けて建てた愛宕さまの祠の向きが、何度戻しても一晩で南向きになるというものです。
百姓一揆によって殺された若殿の遺体を家来が葬った。そこに地主が祠を建て愛宕さまとした。しかし祠の扉はいくら東に向けても、南になっている。これは若殿の家の墓がある方向である。
愛宕さま | アタゴサマ | 怪異・妖怪伝承データベース
場所の手がかりが少なすぎですが、探してみました。
どうやら若殿とは、遠山氏の若殿のようです。
祠を東向きに建てて祀ったところ(中略)南向きに変わっていました。(中略)遠山様を祀る木沢八幡社を慕って向きを変えるのだろう
遠山騒動というのは、1618年という江戸時代の初期に起きた遠山家の改易が、お家騒動の結果ではなく一揆によるものだという、地元の伝承のことです。
若殿が具体的に誰なのかの記述はありませんでしたが、このときの事を指していると思われます。
こちらによると、当時の遠山一族の子ども、あるいは遠山景直の弟、遠山景道であるようです。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1463976/42
どうも木沢にある八幡社に公式ホームページは無いようですが、上記の遠山氏の伝説にある写真の場所を地図上で見つけました。
遠山郷へは、車で行くしか無いですね。
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