安徳様の火玉

平安時代の末期、源平合戦で壇ノ浦で亡くなったとされる安徳天皇に関わる話になります。

山から夜な夜な火の玉が飛ぶ。ところが、火の玉は陸地にいる人には見えず、海上に出ている漁夫にのみ見える。里人はこれを安徳さまの火玉と言って尊崇している。

火の玉,安徳さまの火玉 | ヒノタマ,アントクサマノヒダマ | 怪異・妖怪伝承データベース

この話が語られていたというのは長崎県飯盛町で、現在の諫早市です。
しかし、山口県の壇ノ浦から離れた長崎にこういう話があるというのが不思議な話です。

安徳天皇にはいくつかの伝説があり、実は生存していたという話もあります。諫早市でも、他に「安徳天」と書かれた石碑があるようです。
テレビや写真などなかった時代、都から出ることの少なかった歴代天皇の中で、遺体の見つからなかった安徳天皇は、そういう伝承が生まれる余地があったということだと思われます。

諫早市の飯盛町を地図で調べたところ、安徳神社という神社があるようです。また、近くの道路も安徳道路というのだとか。
ネット上だけで調べた限り、このくらいしか手がかりがありませんでした。大きな神社というわけではなさそうで、郷土史を当たるくらいしか手はないのかもしれません。

今回の場所はこちら


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