川嶋というところが岡山倉敷市にあり、そこに
蛟というのは、竜のようなものです。それが
仁徳天皇の67年、川嶋河に大虬が現れ、近付く人は皆毒にあたって死んだ。そこで力の強い県守が、3つの瓢箪を河に投げ入れ、この瓢箪が沈んだら汝を殺さないが、沈まなかったら殺すと言った。虬は鹿に化して瓢箪を沈めようとしたができなかった。県守は剣を抜いて水に入り虬を斬った。淵底に潜んでいた虬も悉く斬ったら、河の水がたちまち変じた。故にその水を号して県守の淵という。
大虬 | オオミズチ | 怪異・妖怪伝承データベース
この話自体は、
さて、ここで場所を特定するために必要なのは、県守の淵という単語です。
しかし、この場所がどうも不明です。川に関しては高梁川ということは分かったのですが。
手がかりになりそうなのが、近くにある神社でした。川嶋ノ宮八幡神社というところで、そこの略記に、川嶋に県守淵跡があるという記載があります。
しかし、現地まで行って見つけられたのはこれだけでした。
この川嶋ノ宮八幡神社自体は山上にあり、行くのにも未舗装の道を行く必要があり、登るにもなかなか覚悟のいるところでした。
倉敷の町が一望できる、なかなかに良い場所ですが、行きにくいところではあります。
今回の場所はこちら岡山県の怪異をまとめたのはこちら
怪異・妖怪地図 - 岡山県