鵜の田尾峠の怪魚

田尾たお峠は、香川県と徳島県の県境にあり、ここには怪魚にまつわる有名な話があります。

阿波に鵜を使って魚を獲る漁師がいた。讃岐に行く途中、峠の頂上で旅の僧と出会って昼食を共にし、団子を勧めると噛まずに飲み込むように食べた。僧は、魚を獲るのは無益な殺生ゆえやめるよう忠告した。その後付近の池で漁をしていると、3尺もある池の主が鵜を引きずり込んだ。格闘の末池の主を捕らえ、腹を割くと、僧に与えた団子が出てきた。

池の主 | イケノヌシ | 怪異・妖怪伝承データベース

これが鵜の田尾峠の名前の由来ということになっています。
この話は昔話で見たことがありましたが、舞台となる場所があったとは知りませんでした。

現在、峠を越える道は車で行くことはできません。
1986年3月に鵜の田尾トンネルが開通し、旧道は整備されていないため、現在でも通れるかはわかりません。

峠を踏破しようとされた方もおられるようですが。
http://shiny421.web.fc2.com/jtutouge.html

怪魚を祀る社や石碑は無いようです。この峠のどこかにある池にいた、ということしか分かりません。頂上付近に何かあるわけでもなさそうです。

この話の発祥の地は存在はするようですが、あまり行くのはおすすめできない場所になっています。地図上では旧道の入り口を指しています。

今回の場所はこちら


香川県の怪異をまとめたのはこちら
怪異・妖怪地図 - 香川県

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