菖蒲湯の由来

菖蒲しょうぶ湯は、 端午の節句に菖蒲を入れた風呂のこと。その湯に入り無病息災を祝う風習があります。そのいわれとして、蛇の子を孕んだ娘が、その子どもを堕胎するためであるという話が各地にあります。 細部は違いますが、以下のような話です。 娘が子を孕んだが、相手の男の正体が分からない。男の着物に針を刺し、糸をたどっていくと蛇穴にたどり着いた。蛇たちが菖蒲湯に浸かると子は流れると話しているので、そのとおり

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不成柿・首洗池

こちらは平重衡(たいらのしげひら)が首をはねられ、その首を洗った池がある場所と伝わっています。 怪異・妖怪伝承データベースにはないのですが、興味があって行った場所です。場所は木津川の堤防の近くにあり、JR奈良線からでも見下ろせば見えます。 平重衡は平清盛の五男。奈良を焼き討ちしたことで知られています。重衡は源氏に捕えられた後、怒りを買った奈良の人々に引き渡されることになり、木津川の辺りで首をはねら

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あごなし地蔵

 今回調べたのはあごなし地蔵。  小野篁おののたかむらが隠岐に流された際に彫った地蔵のことで、歯の病気にご利益があるようです。 隠岐に配流されていた小野篁が、同地で親しくなった阿古奈という女性と親しくなる。篁が赦免された際、歯痛の持病がある阿古奈のために、一体の地蔵を彫った。これが腮無地蔵の謂れ (腮無地蔵) | (アゴナシジゾウ) | 怪異・妖怪伝承データベース  まず小野篁ですが、井戸を通じて

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千種山遺跡

 今回は怪異・妖怪伝承データベースからの引用ではありません。というか、怪奇現象ではありません。実際にあった惨劇を伝える地名の話です。  千種山は、松田氏と浦上氏による、福岡合戦の古戦場。千種山の戦いで敗北した松田元成は近くの寺で自害。 山の草が血に染まるほどの激戦であったため、血草山が転じて千種山になったと言われています。 この千種山遺跡は、その時の戦死者を弔うためのものと言われています。  福岡

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あぐりこ稲荷

稲荷ですので狐の話です。 元ネタはこちら。アグリコ稲荷神社 | アグリコイナリジンジャ | 怪異・妖怪伝承データベース 今回は、長いので引用ではなく簡単な紹介で。 阿久利あぐりという女性が、村の仕事を助けてくれたが、正体は狐であった。 夢枕に立つ、杉を一日で大きく育てるなどの霊験を示し、神社に祀られた。  狐は神のお使いではなく、神として祀られているようです。 アグリコ稲荷という神社は無いようです

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老婆に化けた狼

狐や狸だけではなく、人に化ける狼の話というのも、昔話ではよくあります。 狼がお婆さんを食べてお婆さんに成りすましていたが、武士に見破られて坂口の菅山寺に逃げた。武士は寺で狼を射止めた。 狼 | オオカミ | 怪異・妖怪伝承データベース お寺は見つかりました。しかし、狼に関する伝承は記述なし。そもそも、今は無人の寺らしく。行ってもお話を伺うことも出来ません。 菅山寺 しかし、お寺には別の伝承もある事

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下原八幡神社

下原八幡神社の調査結果です。 元ネタはこちら 八幡神社の、狩野法眼の絵馬の馬が田畑を荒らしたので、金網を張った。 馬 | ウマ | 怪異・妖怪伝承データベース 馬、特に狩野法眼の馬はよく絵から抜け出すようです。それほど有名な絵師ということでしょうか。 金山町観光協会のホームページに、絵馬があるということは書いてありました。 宝物として狩野法眼作絵馬 神社仏閣| 飛騨金山には訪ねてみたい場所がある

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石上神社の石

鎌倉の石の伝承です。 この浜では毎年溺死する者が跡をたたなかったが、寛政3年9月のある夜に海面が光り輝いたので、村人がこの石を引き上げ、石上神社に祭った (石上神社の石) | イシガミジンジャノイシ | 怪異・妖怪伝承データベース 調べた結果ですが。鎌倉に石上神社はあったのですが、海からは離れていましたので、そちらではありませんでした。 どうやら単独であるわけではなく、坂ノ下にある御霊神社の境内社

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