川嶋の大蛟

川嶋というところが岡山倉敷市にあり、そこに大蛟(おおみずち)がいたという伝説があります。 蛟というのは、竜のようなものです。それが県守(あがたもり)という人物に退治されたという話になっています。仁徳天皇の頃となっていますので、五世紀頃と思われます。 仁徳天皇の67年、川嶋河に大虬が現れ、近付く人は皆毒にあたって死んだ。そこで力の強い県守が、3つの瓢箪を河に投げ入れ、この瓢箪が沈んだら汝を殺さないが

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笹無山

平安時代末期、西国でまだ勢力を誇っていた平家でしたが、現在の岡山のあたりまで源氏は進出してきました。舟のない源氏は平氏を追えないでいました。この時、源氏のために浅瀬の位置を教えた若者がいました。しかし、源氏方の武士佐々木盛綱は、この若者への恩を仇で返しました。情報を漏らさないように殺してしまったのです。 年老いた母親は半狂乱になり、「佐々木憎けりゃ笹まで憎い」と血まみれになりながら山にある笹をすべ

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不成柿・首洗池

こちらは平重衡(たいらのしげひら)が首をはねられ、その首を洗った池がある場所と伝わっています。 怪異・妖怪伝承データベースにはないのですが、興味があって行った場所です。場所は木津川の堤防の近くにあり、JR奈良線からでも見下ろせば見えます。 平重衡は平清盛の五男。奈良を焼き討ちしたことで知られています。重衡は源氏に捕えられた後、怒りを買った奈良の人々に引き渡されることになり、木津川の辺りで首をはねら

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千種山遺跡

 今回は怪異・妖怪伝承データベースからの引用ではありません。というか、怪奇現象ではありません。実際にあった惨劇を伝える地名の話です。  千種山は、松田氏と浦上氏による、福岡合戦の古戦場。千種山の戦いで敗北した松田元成は近くの寺で自害。 山の草が血に染まるほどの激戦であったため、血草山が転じて千種山になったと言われています。 この千種山遺跡は、その時の戦死者を弔うためのものと言われています。  福岡

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